デザインを社会のために
私たちFUKUOKAデザインリーグ(FDL)は、福岡市のデザイン開発センター構想をベースに、1996年に任意団体として活動をはじめました。
その後福岡市経済振興局内に事務局をおき、「デザインを活用した地域の経済振興」を主な目的としたさまざまな活動を続けてきました。
設立から12年が経過した2008年、私たちはさらに大きな使命をもつ特定非営利活動法人としてスタートしました。
デザインを経済振興だけではなく、社会のために活用する新たなプロジェクトのテイクオフです。
経緯
1990年 | 「デザイン開発センターの建設」を福岡市長公約 |
1993年 | 福岡市デザインセンター整備基礎調査実施 |
1994年 | 福岡市デザイン懇話会の開催 |
1996年 | 第1回FUKUOKAデザインリーグ開催 初代実行委員会会長 岡道也 |
1999年 | デザイン九州場所を開催 |
2003年 | 実行委員会会長 長峰秀鷹 |
2004年 | 実行委員会会長 定村俊満 |
2005年 | グッドデザイン賞受賞 |
2008年 | 特定非営利活動法人設立 理事長 水口敬司 |
目的
第3の使命
1900年代初頭のドイツ・バウハウスでモダンデザインの最初の運動がスタートしました。この動きは「美」を合理的、機能的にとらえ、大量生産による「美の民主化」を果たしました。その後デザインは主に企業の利益追求や経済振興の手法として、ものづくりやコミュニケーションの効率化の中でその役割を果たしてきました。そして今、デザインは新たな第3の使命を果たすべき時代をむかえています。それは「市民のひとりひとりが豊かに暮らせる社会」を実現するための活動です。
デザイン都市
世界は環境汚染、エネルギーなどさまざまな課題を抱えています。地域社会も高齢化や景観など多くの問題に直面しています。最初のムーブメントから約100年を経たデザインは「美の提供」から「課題の解決」へとその能力を進化させてきました。デザインはその力を今こそ社会のため、市民のために活用しなければなりません。FUKUOKAデザインリーグでは一人のデザイナーでは対応できないこれらの課題に対して、あらゆるデザイン領域を統合したトータルなアプローチをおこなうことにより、「デザイン都市=市民が豊かに暮らせる社会」の実現を目指します。
世界へ
現在国内ではFUKUOKAデザインリーグと同様の目的による活動が仙台、広島、札幌、富山などで起こりつつあります。「デザインを社会のために」という志のもとに、私たちはこれらの都市と連携をとり、さらにアジア、世界へ向けた情報発信をおこない、この新たなムーブメントを大きく育てていきたいと考えています。