視覚的弱者が見やすいカレンダーの研究、開発、販売
▪️プロジェクトの概要
仲間の1人がロービジョン(視覚障害)になったことをきっかけに、2015年から視力が弱い人も見やすい黒白反転カレンダーを企画・販売してきました。高齢者をはじめ視力が弱い人だけでなく、シンプルなデザインがインテリアを選ばす好評を得てきました。2021年より、色の見え方に制限がある2色覚の人にとっても、移り変わる季節を感じられるカラー面を加えた、黒白面とカラー面のリバーシブルカレンダーを開発しました。
▪️FDLカレンダーの特徴
カラー面は、2色覚の人も3色覚の人も、月ごとに移り変わる季節を感じられる配色がポイントです。これまでも2色覚の人に配慮した「祝日の赤色を他の黒文字と見分けやすい色」にしたカレンダーはありましたが、全面カラーは見かけませんでした。また、カレンダーは曜日や祝日がわかる機能的なことだけでなく、めくる度にカレンダーの写真や色から「今日から7月。いよいよ夏だな。」と気分を新たにすることがあります。こんな何気ないことが暮らしには必要で、2色覚の人にもカレンダーをめくる楽しみを色で感じていただけたるカレンダーです。文字の大きさは、20ミリです。
黒白面は、数字の大きさが17ミリです。視力検査では白地に黒丸で5メートル離れた所から見た場合の視力0.4~0.5の人が見える大きさですが、黒地に白文字にしたことでもう少し視力が弱い人にも読み取りやすいです。数字は、カラー・黒白面とも読みやすいユニバーサルフォントをオリジナルで開発しました。
両面ともに、視力や色覚に配慮しましたが、視力や色覚に関係なく多くの人使っていただけるインクルーシブなカレンダーです。シンプルなデザインですので、お部屋のインテリアを選ばす、また黒白とカラーのリバーシブルですので、その時の気分に応じてお使いいただけます。
▪️2色覚とは
2色覚は、3種類の視細胞のうち、どれか1つが正常に機能しないことで色の見え方が、多くの3色覚の人とは違って見える視覚特性です。日本人の男性の20人に1人、女性の500人に1人といわれ、学校のクラスに1人くらいいることになります。2色覚の人は赤色や緑色が見えにくく、例えば赤や緑色は茶色に見えるため緑地に赤文字は読みにくくなります。また、カレンダーで黒文字の中に祝日の赤文字があった場合に、黒文字と茶色の文字が瞬時に見分けにくく祝日がわかりにくいことがあります。
2024
- 視力や色覚が弱い人にも見やすいリバーシブルカレンダー 令和6年版
2023
- 視力や色覚が弱い人にも見やすいリバーシブルカレンダー 令和6年版
2022
- 視力や色覚が弱い人にも見やすいリバーシブルカレンダー 令和5年版
2021
- 視力や色覚が弱い人にも見やすいリバーシブルカレンダー 令和4年版
2020
- 視力の弱い人にも見やすい白黒反転カレンダー2021
2019
- 視力の弱い人にも見やすい白黒反転カレンダー2020
2018
- 視力の弱い人にも見やすい白黒反転カレンダー2019
2017
- 視力の弱い人にも見やすい白黒反転カレンダー2018
2016
- ユニバーサルカレンダー
2015
- ユニバーサルカレンダー